殿様商売 amateurish way of doing business 2005 6 16

 最近、株式市場では、市場参加者が少ないとか、
売買代金に厚みがないとか、いろいろな不満を聞きます。
 しかし、こういう不満を聞いていると、
「殿様商売をやっているのに、よく言うよ」と思いたくなります。
 一般の人が、株式投資を始めようとする時に、
大きな障害となるのが、売買単位という「規制」です。
たいてい、100株単位とか1000株単位でしか売ってくれないのです。
「ばら売り」はしていないのです。
 しかし、こんな商売、お役所体質の株式市場だからこそ成り立つ商売で、
他の業界だったら、とうてい成り立たない商売です。
 たとえば、魚屋へ行って、鮭を買いたい時に、
「家族が少ないから、切り身、二切れください」と言ったら、
「うちは、ばら売りはしない。一匹丸ごとでないと売らない」と言うでしょうか。
 確かに、魚市場が、魚屋などの業者相手には、「ばら売り」をしないでしょう。
しかし、消費者相手の小売の場合は、「ばら売り」が基本です。
そういうわけで、株式市場は、小売ではなく、「殿様商売」なのです。










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